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日本YMCAウクライナ支援活動報告会 「日本で暮らすウクライナ避難民はいま。〜人道支援の現場から」実施。

更新日:2023年5月25日


と き:2023年5月23日(火曜日)19時〜20時30分

ところ:日本基督教団岡山教会4階集会室・ZOOMオンライン会場

参加者:教会 26名・オンライン 15名 合計 41名

    *メンバー 原 高原 三浦信 長寿 竹内 谷川 白鳥 太田 三浦克 河田 秋山 丸山 石原   

     正野 佐藤 市川

講演者:横山由利亜さん 公益財団法人日本YMCA同盟 社会協働部責任者

    石橋 英樹さん 公益財団法人日本YMCA同盟 ポジティブネット創造部


内 容:

 司会の太田によるウクライナ豆知識クイズを経て、まずは動画による支援活動の報告。 みな食い入るように画面を見つめました。折しも広島でのサミット終了のタイミングでもあり、サミット(頂上)ならぬ、われらボトム(底辺)で何ができるのかを考えるよききっかけとなりました。ウクライナに住む誰もが、「戦争が始まるとは思わず、こんなに長引くとは思わず、ましてやこんな人生になるとは想像もしていなかった」との言葉に胸を打たれます。


 その後横山さんが登壇し、スライドを使いながらこの支援活動の概要を熱く語ってくれました。リアルでも、オンラインでも、みな咳き一つなく、一言も聞き逃すまいという雰囲気が伝わってきました。現在、日本では約2400名のウクライナ避難者が生活していますが、

男性は国を出ることができないため、母子避難者(母親と子ども)が多いとのことです。



 学校では・・そこにはハードルがあり、学校側も課題がある子は特別支援学級を勧める

傾向が少なからずあり、一方、ウクライナにはそういったクラスがないため、正しく理解して受け止めてもらえず、何が子どもにとって一番なのかを話し合い、分かり合える機会がありません。何より、コロナで生活に困窮している日本人も大勢いるという現状もあります。


その他詳しい内容は、横山さんのNOTEをご参照いただければと思います。


■皆さんと一緒に考えていきたいこと

 YMCAらしく子どもにフォーカスして、ご一緒に考えることができればと思います。 子どもの変化、特に保育園児から小学生低学年までの変化は目を見張るものがあります。 避難当初は環境の変化に、押し入れに閉じこもる、おねしょをするなどしていた子どもたちが半年を過ぎた頃から、日本語を文章で話し、たとえ授業が分からなくても「キュウショク、プール、ヤスミジカン、サイコー!!」と話してくれたりします。



 学校では学習支援員が配置され母国語での支援も受けられています。一方で、その学習支援も上限時間があり、間もなく打ち切りになります。勉強についていくにはまだまだ足りず、そこにはハードルがあり、学校も課題がある子は特別支援学級に入れられないか、そんなことを考えてるという話しも耳にします。そして、ウクライナの小学生もオンラインの本国の学校を継続していて、だいたい、それが夕方から夜まであるんです。午前中は日本語の勉強をし、午後は日本の学校に行って、部活動や友だちと遊ぶこともなく、大急ぎで家に帰って夕方からオンラインで本国の授業を受ける、そういった非常に負担の大きい生活を送っているのです。


 また、子どもがどんどん日本語を学習すると、親の方が追いつかなくて、親子の会話に混乱が生じるといったことやお母さんが「この子は将来、ウクライナ語も日本語も中途半端になってしまうのではないか」「ウクライナのことを忘れてしまうのではないか」といった悩みも新たに生まれてきています。



 そして、10代が一番深刻です。多感な時期、友だちと、ウクライナの友だちですけれども、24時間、オンラインでずっと連絡を取り合って昼夜逆転していたり、日本の学校に転入しても馴染めない、覚えた日本語を話すのは恥ずかしい、皆170センチ以上身長があって、金髪で体格もよくて目立つのでからかわれる、いじめられる、そういった子どももいます。彼らが、彼女らが、ぼそっと話してくれる一言は「帰りたい」「混乱している」といった重い内容です。数学や英語など日本語ができなくても、問題が解けてそれがうまくいけば進学にも非常に有利だし、全体の足かせにならないのではと希望を持っていましたけれども、テスト問題そのものの日本語が読めない、特に文章問題などは難解、といった切実な声が聞かれます。


 春にかけては進級・進学の時期を迎えました。そこには言葉の壁、 資格・手続きなどの制度の壁、異文化適応の心の壁があります。

 そして、子どもの希望や事情だけでは決定できない家族をめぐる課題もたくさんあります。親のビザ、就労、経済基盤の壁、こういったことには、地域の学校、教育委員会、それ以外にもNPOなど様々なセクターが支援や活動を模索していますが、トータルにその子ども、そしてその家族を見てコーディネートする人材ははっきり言ってほとんどいません。 本当にそういった組織や機能はないんです。私たちはこのような外国にルーツを持つ子どもたちにどう伴走していくことができるのでしょうか。


■YMCAとして出来る事

 YMCAには保育園から進学のための日本語学校、学校以外の居場所としての学習支援やウエルネス、キャンプそして保護者とのコミュニケーションなど、全国規模で体系的に取り組みメッセージを発信することで、ウクライナだけではなく、多くの日本で暮らす外国の子どもたちの成長にYMCAが寄与できる可能性は多くあるように思います。そして、実際に既にそういった取り組みを長く続け知見を持っているYMCAもたくさんあること、私は今回のウクライナの避難者の全国受け入れ、各地の協力から私自身も学びました。そしてそれは高く評価されています。



 これらをこの機にこれからの日本のYMCAの役割・使命として全国で考えていけないかと考えています。もともと難民の受け入れや移住労働者への対応が不十分な日本でウクライナだけ優遇されているのではないか、ミャンマーやアフガニスタン、クルドといった人たちもいるじゃないか、何よりコロナで生活に困窮している日本人も大勢いるという現状もあります。  私たちは、今回のウクライナ避難者支援活動を通して日本で外国人の人権が守られ、真に共生できる豊かな社会をつくる、そういった社会の変換につながるような喚起、意識喚起を積極的にしていきたいと思っていますし、メディアなども活用してそのようなことを訴えているところであります。 最後に強調されたことは以下の2点でした。

 一つは、国籍や年齢などに関わらず、そもそも日本社会が、思わぬ事態に直面して「人生のやり直しを迫られた人たち」にとって、生きやすい社会になっているかどうか、ということです。

 もう一つは、今回のウクライナ避難者の受け入れの経験を活かして、日本で外国人の人権が守られ、真に共生できる豊かな社会を創る契機にしていきませんか、ということです。みなさんもぜひ、共に考えていただきたいと願っています。


日本YMCA同盟 横山由利亜










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