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2024年 4月第2例会ご報告





と き:4月16日(火)19時〜20時30分

ところ:ミュージックバー OMS

出席者:リアル  合計 13名

    遠隔地 22名

    総合計 35名

「社会を変える一歩、私たちにできること」~その一泊が、ひとり親家庭の未来に繋がる~


講演者:吉岡恵生さん 日本基督教団高槻日吉台教会 主任牧師 

           株式会社 グレープヴァイン 専務取締役

           一般社団法人 みおつくし  理事


横浜YMCAサッカークラブ出身。同志社大学大学院神学研究科修了後、東京の霊南坂教会、カリフォルニアの日系人教会で働き、2020年4月より高槻日吉台教会主任牧師。

同志社女子中高、梅花中高聖書科非常勤講師。2019年より、YouTubeチャンネル「Revyaslife吉岡恵生牧師の日常」を配信開始。2022年11月に株式会社グレープヴァアイン創業。2023年10月にHOTEL ECCLESIA開業、同時に一般社団法人みをつくし設立。






   



◯講演会実施の背景

岡山ワイズメンズクラブとYMCAせとうちは、心温まる社会を築くための第一歩として、特別なオンライン講演会を開催しました。

この講演会では、牧師であり社会活動家の吉岡恵生氏が、京都の二条城駅近くで始めた「ホテルエクレシア」とシェアハウスによる画期的な支援活動について語ってくださいました。


この度、「旅行」に「社会貢献」という付加価値をと願い、キリスト教の牧師たちが新しい時代の創造に挑戦しています。株式会社グレープヴァイン(本社:京都市、代表:後宮 嗣)は、日本初となる社会貢献型ホテル『HOTEL ECCLESIA(ホテル エクレシア)』(京都市)を11月にオープンいたしました。牧師たちが経営するこのホテルは、2024年4月にシングルマザー向けシェアハウスを併設し、活動を開始しました。

 宿泊代の10%がシェアハウスを運営する「一般社団法人みをつくし」様に寄付され、シェアハウスの活動資金に充てられます。

 寄付金は、客室を住居へと改装するための工事費、また、入居されるご家庭の生活費、母親の就労支援、こどもたちへの学習支援、スポーツやキャンプなどの野外活動などに使われます。このプロジェクトは、ひとり親家庭への経済的支援と社会的包摂を目指し、ホテルの収益の一部をシェアハウス運営資金に充てています。


提供されたPR TIMESのページでは、京都に社会貢献型ホテル「HOTEL ECCLESIA」が開業したことが紹介されています。このホテルは宿泊代の一部がシングルマザー向けシェアハウスの活動資金に寄付される仕組みを持っており、シェアハウスは2024年4月にホテルの1階に併設されました。この取り組みを通じて、社会的課題の解決を目指しています。詳細は、PR TIMESの記事でご覧いただけます。


一般社団法人みをつくしが運営するプロジェクトについての情報は、彼らのウェブサイトに詳しく記載されています。この団体は、ひとり親家庭、特にシングルマザーが直面する多くの困難に対処し、彼らが安心して子育てできる社会を目指して、様々な支援活動を行っています。その一環として、「HOTEL ECCLESIA」というホテルのワンフロアにシングルマザー向けのシェアハウス「MIO ECCLESIA」を運営し、共同キッチンを備えた共用ルームを通じて、入居者同士の交流や生活、子育ての悩み相談を促しています。詳細については、一般社団法人みをつくしのウェブサイトをご覧ください。


HOTEL ECCLESIAのコンセプトページでは、このホテルが提供する「かけがえのない時間」を重視しており、全客室に和室を構えた広々とした空間で、大切な人との憩いの時間を過ごすことを提案しています。また、このホテルは「人の集まり」や「集会」を意味する古代ギリシャ語「ECCLESIA」の名を冠し、宿泊者が大切な人との絆を深めることを目的としています。さらに、社会貢献活動にも力を入れており、シングルマザーのシェアハウス運営や障がい者の就労支援など、様々な社会的課題に取り組んでいます。詳細は公式サイトをご覧ください。


このYouTubeチャンネルは「Revyaslife吉岡恵生 牧師の日常 レブヤスライフ」というタイトルで、吉岡恵生牧師の日常活動やメッセージを共有する目的で運営されています。



◯講演会資料


岡山ワイズメンズクラブ例会発題
.pdf
ダウンロード:PDF • 118.90MB

◯講演会の感想

当事者の歴史に学ぶことは、わたしたちの必然である。


寄留者を虐待したり圧迫したりしてはならない。寄留者や孤児の権利をゆがめてはならない。寡婦の着物を質に取ってはならない。(申命記24章:17節)


畑で穀物を刈り入れるとき、一束畑に忘れても、取りに戻ってはならない。それは寄留者、孤児、寡婦のものとしなさい。こうしてあなたの手の業すべてについて、あなたの神、主はあなたを祝福される。(申命記24章:19節)


主はこう言われる。正義と恵みの業を行い、搾取されている者を虐げる者の手から救え。寄留の外国人、孤児、寡婦を苦しめ、虐げてはならない。またこの地で、無実の人の血を流してはならない。(エレミヤ書22章:3節)

 

 孤児や寡婦に代表される社会的弱者の保護は、古代メソポタミアの支配者の義務とされていました。この伝統が旧約聖書にも引き継がれ、さらに「寄留者」の保護が加わりました。以上に共通するのは、いずれも理想の共同体すなわち「孤児、寡婦、寄留者」に象徴される社会的弱者を放置しない社会を想定している点である。すなわち、出エジプト記、申命記では「神と民の契約」という形式を用いて社会的弱者保護の重要性が語られ、エレミヤ書では現状が理想のあり方から逸れている点が預言者の口を通して批判されている。孤児、寡婦、寄留者の生活が困窮状態に陥りやすいのは、頼りうる血縁、地縁ネットワークを失いやすいからである。したがって、血縁、地縁に拠るのではなく「神との契約」によって示された理想の共同体を根拠として、このような社会的弱者の保護を要求しているのである。今日的に言い換えるならば、孤児は、社会的養護の元にあるこどもたち、寡婦はシングルペアレント、寄留者は、ウクライナからの移住者に象徴されるニューカマーの人々に当たる。それゆえYMCAはこの原則に倣い、これらの方々の支援を大切に守り、推進してきた。


 稀代の歴史家の磯田道史さん、著書の中で「幸せとは、寿命格差が少ない社会である。受けられる医療や、栄養の格差が小さい状態をもって、社会の公共が働いているかどうかが判別できる。景気がいいとか、悪いとかも大切だが、そうした点にも注目していかねばならない」と仰っている。現代の日本社会は「孤児、寡婦、寄留者」などの当事者が、生きながらえることも困難な社会となっており、このままで良いはずがない。

 ドイツのルター派牧師であり反ナチス行動で知られるマルティンニーメラーがこんな詩を残しています。私たちは今、どこに立っているのでしょうか、深く考えさせられます。

ナチの連中が最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった、

私は共産主義者ではなかったから。

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった、

私は社会民主主義ではなかったから。

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった、

私は労働組合員ではなかったから。

彼らがユダヤ人たちを連れて行ったとき、私は声をあげなかった、

私はユダヤ人などではなかったから。

そして、彼らが私を攻撃したとき、

私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった。

 

「今だけ、金だけ、自分だけ」の正反対に位置する価値観、それは利他に徹した誠実な生き方です。YMCAにとってそれは、イエスの生き方、彼の示した「神の国の実現」と言い換えても良いのだと想います。つまり、ポジティブネットとは、神の国を現代的に言い換えたものなのです。であるならば、イエスを知る私たちの日頃のありようと行いこそがが問われています。この絶望的状況だからこそ、真価を問われるのです。都合のよい奇跡は存在せず、冷徹な現実のみが横たわっています。もし奇跡があるのだとすれば、それは神にのみより頼むのではなく、「利他により成り立つポジティブネットを基盤として」自分たちが起こさねばならないのです。神さまはそのような者として、わたしたちをご自身の姿に似せて創造してくださいました。今回の講演会はそのひとつのあり方を明確に見せてくださったと思っています。詳しくはぜひ、以下のビデオを御覧いただき、ご自身で感じてみてください。

                             (クラブ会長 太田直宏)




講演を聴いて共感された方は、ぜひ以下のサイトから寄附にてご支援ください。


                            



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