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2024年 新年例会のご報告(瀬戸山陰部YYYフォーラム)

更新日:2024年1月17日




と き:1月13日(土)13時〜14日(日)14時30分

ところ:倉敷市自然の家

出席者:リアル  合計 53名

     ワイズ 岡山 13名・姫路 3名・米子 1名・神戸 1名

         大阪なかのしま 1名 

     ユース YMCAせとうちリーダー 10名

     こども 倉敷野外活動友の会    20名

     職 員 YMCAせとうちスタッフ  4名 

    配 信 20名

    総合計 73名

テーマ:防災について学ぶ「落語とワークショップ」〜必要な支援と受援の力とは?

講 師:宣教落語家 ゴスペル亭パウロ(小笠原 浩一)さん



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    *ハンガーゼロ親善大使

    *宮城三陸3.11愛と希望コンサート特別大使

    *クリスチャン防災士ネットワーク世話人

    *防災士

    *関西キリスト災害ネットワーク世話人


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◯タイムテーブル

13日

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 13時   集合、オリエンテーション 

      *昼食は済ませておいてください。

 13時30分 基調講演(防災について考える)

 14時30分 開会礼拝

 16時   参加型ワークショップ

 18時   ワークショップ終了、休憩

 18時30分 夕食(お鍋)の準備

      *自分たちで準備して、5種類の鍋料理を用意します。

 18時   夕食・オークション

 20時30分 お風呂タイム

 21時    懇親会

 24時    就寝


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14日   

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7時    起床

7時30分 朝食

9時 日曜礼拝

10時   ピンクシャツウォーク

10時15分 こどもと礼拝・アイスブレイク

 11時   おもちつき(倉敷野外活動メンバーと合同)

 13時   昼食

 13時30分 ふりかえりと派遣のとき

 14時30分 記念撮影、解散、後片付け

 15時30分 こどもたちを見送り 


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◯総評

今年度は、年度当初より年間計画を定めて活動を行ってきました。私にとって1月といえば、阪神淡路大震災を忘れることができません。それゆえテーマを災害への備えということにしようと決めました。加えて会員相互の親睦を目的として行う新年会を宿泊で行えば、時間に成約されずに思う存分語れるだろうと思いましたので、ゲストに旧知のゴスペル亭パウロさんをお招きすることとしました。そんな折に瀬戸山陰部の山本部長より、その催しをYYYフォーラムにとのオファーをいただき、クラブ行事の延長としてフォーラムとのコラボという形式をとりました。そしてならばぜひYMCAのこどもたちやユースリーダーと共に汗をかき、結果「共感(共汗)」できる機会にしようと話し合い、定例野外活動のお餅つきに合流させていただくこととしました。


準備が整い、年の瀬を迎え、新年1つめのプロジェクトにワクワクドキドキしていたところに北陸地方での震災が起こりました。様子を拝見するにつけ、開催をしてもいいものかと悩みましたが、こんな時だからこそ実施すべきとの声をいただき開催にこぎ着けました。


せっかくのパウロさんの落語形式の講演だからということで、オンライン配信を実施することを急遽決めましたが、なにせ山の上の施設なので通信環境が悪く、担当のお二人にはお手数をかけました。加えて、私が間違えたURLで告知をしておりましたので、開始直後バタバタしましたが、なんとか無事にやり遂げることができました。実は現在被災地で生活をしておられる西日本区書紀の清水さんのオンラインでご参加くださり、元気な声を聴かせていただきました。リアルにご参加くださっていた西日本区のYMCAサービス・ユース事業主任の吉田さんとも画面越しではありますが対話をしていただくことが叶ったことも嬉しい出来事でした。多くのみなさんのお支えの元、このフォーラムが成り立ったことに心より感謝です。


新年例会恒例のオークションならびに日曜礼拝の献金で10万円を集めることができたことも感謝であります。全額YMCAが行う災害支援活動に募金させていただくことにさせていただきます。YMCAせとうちからは、勝間光洋スタッフを岡山県教育委員会の「災害時学校支援チームおかやま」の一員として、派遣することを決定しておりましたので、当日みなさんとお顔合わせすることもできました。ぜひ無事と活躍をお祈りください。



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今回の目的は、集合型研修を通して、以下の目的を達成することでした。

①クラブを超えたワイズ同士の交流のみならず、YMCAのこどもたち、ユースリーダーと

 活動を通してふれあい、ワイズの存在意義を再確認する。

②災害についての備えの大切さを落語やワークショップを通して体験的に学ぶ。

③オークションと礼拝献金をしっかりと集め、能登災害支援募金とする。

④ワイズメンズクラブとYMCAのあり方を見つめ直す。

⑤倉敷市自然の家での宿泊を体験していただき、愛着を持っていただく。

⑥災害と神さまについて、礼拝を通して考える機会を提供する。

⑦ピンクシャツウォークに取り組むことで、奇跡の命を見つめ直し、平和を創る者となる。


 参加者のおひとりおひとりが主役となって参加してくださったことが要因となり、上記の目的の多くが達成できたと感じています。その陰で、ドライバーを中心とした役員のみなさんの準備とご配慮が行き届いていたこともありがたいことでした。この場をお借りしてお礼申し上げます。


 ユースリーダーたちも、大変喜び、自分たちの活動を支えてくださる存在としてのワイズメンを、とても身近に感じることができよかったと異口同音に述べていました。こどもたちも大喜びでしたね。


 まとめのセッションで「近来稀に見るよい会だった」との感想が述べられました。この感想自体はもちろん嬉しいものですが、改めて考えるべきは「日常のあり方」だとも思わされました。ピンクシャツデイとも通底しますが、その時だけの盛り上がりでは、解決に繋がりません。そういう意味で私たちは、「毎日がピンクシャツデイ」を合言葉にしています。ワイズ活動も同様で、毎回の例会はもちろんのこと、日々の生活とワイズの精神が繋がっており、それぞれの現場でその精神を宣べ伝えていくことが大切に想います。今季の会長標語は「自分がして欲しいことを他者にもしよう」つまり、黄金律の実践です。「近来稀に見る」から、「今回もいつものように良い会であった」という風に「よくなっていく」、そんな私たちでありたいと願っています。



◯基調講演の趣旨(講演のレジメより)

青い空に穏やかな青い海。

全国的に見ても地震の少ない岡山県も、

南海トラフ大地震なら最大震度6強の恐れも?



①そもそも岡山は本当に災害が少ないのでしょうか?


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「晴れの国、岡山」しかし、2018年のあの大水害は、わたしたちの記憶に新しい。

本日お話しをする、安政の南海大地震の次の大地震は、昭和21年に発生した昭和南海大地 震の前に起こった地震のことです。


 昭和南海地震は1946年12月21日午前4時19分に発生しました。四国沖から紀伊半島沖の南海トラフ沿いを震源域とするマグニチュード8.0の地震で、高知県や和歌山県などの津波被害も 含めると死者・行方不明者は1400人以上という大惨事になりました。


 岡山測候所(現在の岡山地方気象台)の現地調査では、岡山市の西大寺地区(現・東区)など で最大震度6でした。また、県によると、死者は52人、負傷者は157人、建物の全半壊は3546戸 に上りました。死者の9割超に上る48人は岡山市に集中しています。 つまり、市南部の干拓地などで激しい揺れによる液状化が広がり、多くの人が倒壊した家屋の下 敷きになったという事です。


 気象庁の資料では、確かにこの岡山での大地震の回数は多くはありません。県内で1923年(大正12)年から2019年の間に起きた震度4以上の地震は19回。 これは、全国で富山県(12回)、佐賀県(13回)に次いで3番目に少ない数字です。 最も多い東京都の561回と比べると、約30分の1です。


 東京の下には、3つのプレートが複雑に絡み合っています。こんな大都市の下にプレートがある のは日本だけ。岡山の地震の少ない理由は活断層の少なさにあります。県中央部の吉備高原 は地殻変動が少なく安定しており、点在する畑ケ鳴断層や塩之内断層はいずれも短く、活動も活 発ではないとされる。ただ、奈義町周辺の那岐山断層帯、美作市などの山崎断層帯はいずれも 活断層で、警戒が必要だと言えます。



②南海トラフ大地震〜想定を知ってください。

 近い将来の発生が予測されている南海トラフ地震で、岡山市や倉敷市は最大震度6強に襲われるとみられている。紀伊水道(淡路島に衝突)と、豊後水道の両方向から津波がやってきます。


 第1波は、約2時間50分前後、津波の高さは最大2.6m(南区)平均津波は約2メートルで、県の 推計では最悪の場合、約3111人の死者と、建物約3万棟が全半壊します。

また、知って頂きたいのは2点。連動地震と半割れ。


◉過去の事例

1854年 安政東海地震 M8.6⇒約32時間後 安政南海地震M8.7

1944年 昭和東南海地震 M8.2⇒約2年後  昭和南海地震 M8.4


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 気象庁は、「南海トラフの想定震源域の片方でM8以上の地震が起きたケース」を「半割れ」と 言い、「巨大地震警戒」という臨時情報を発表します。連動して起こる地震に対する警戒を促すの が狙いで、津波からの避難が間に合わない地域には、1週間の事前避難を呼びかけます。国や 自治体は、倒壊した住宅の下敷きになり、亡くなった人が多かった阪神大震災以降、震度6強~ 7の揺れに耐えられる耐震基準が定められた1981年以前建てられた建物の耐震化工事に補助金を出すなど、住宅の耐震化を進めている。

今までの南海トラフ周期の一番短いのが90年。1946年の昭和南海大地震から数えると、  今年は、2024年ですので、78年となります。


次の地震は、確実に迫っています。


基調講演落語の台本は、こちらからダウンロードが可能です。



◯災害疑似体験ワークショップ

 今回の能登の地震の様子を驚きをもって見つめると同時に、私たちもこれが自分の地域であったとしたらという想像力を巡らすことがいかに大切であるかを日々実感しています。そこで今回は、参加型ワークショップを通して、「明日の不安・・・今日解決!」というメンバーでもあり、防災士でもある谷川さんの会社の標語の如く、問題解決をするために今何をなすべきかをシミレーションする機会を持ちました。みなさんがいきいきと議論を交わしている様子は、大変頼もしく映りました。



 災害時の避難行動をみんなで考えて、楽しみながら共助を学ぶことを目的とし、「みんなでひなんカップ」に取り組みました。「避難行動訓練EVAG」という優れた教材を、こどもたちにも簡単に学ぶことができるように使いやすくアレンジした防災教育教材です。



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教材の目的

①災害時の避難行動をいっしょに考える

 災害時の避難行動をグループのメンバーと一緒に考えることで、共助の大切さを学。

②子どもの生きる力を育む

 自分の命を守ることを学ぶとともに、他者を助けることもできる大人をイメージする。


教材の紹介

①より親しみやすく

・EVAG の属性カードを親しみやすいカップ人形に置き換え、名前をつけています。

・見えるようEVAG タウンマップのサイズを大きくしました。

・タウンマップに住むお隣さんの様子もわかるようにしています。

②参加の意欲をかきたてる

・カップ人形を作成する過程は楽しい工作の時間になります。

・ランキング形式でカップ人形を選び階段にならべることで考える意欲をかきたてます。


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教材の使い方

次の3つのステージで進めます。

1.アイスブレイク・シミュレーション

 ①カップ人形をよく見て読もう「どんな人かな?」

 ②EVAG タウンマップの家に人形を置いてみよう。

 ③EVAG タウンに大雨が降り続くとどうなるかな?


想像できる災害を考えよう

「危ないところはどこ?」「危ないところに住んでいる人はだれ?」

「安全なところへ早く避難しよう」


2.グループワーク・ロールプレイ

 様々なカップ人形の気持ちになって、災害時の避難行動の問題点と、どのように協力したらよいか等の解決策を論じながらひとつの答えを決めていきます。

 例題

 ①歩いて避難所に行くのに道のりが一番遠い人は?

 ②避難の時に言葉がわかりにくい人や声をかけにくい人は?

 ③早く避難所に行くためにどの人に助けてもらえそう?

 ④雨の中困っている人がいたらどうする?など


3.ふりかえり

気づいたことや思ったことを付箋に書いて、みんなで共有します。

・命を守るために自分が今できること

・大きくなったらできること

・感想など


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◯夕食会、オークション、お風呂、懇親会

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 今回の夕食は、女性メンバーのみなさんが、買い出しからメニュー選定、調理も含めて、お鍋パーティーを準備してくださいました。冬といえば、お鍋。しかもコロナでなかなか他者と鍋を囲む機会も減っておりましたので、みな大喜びでした。しかも全てのお鍋の種類(豚骨鍋、豆乳鍋、キムチ鍋、水炊き)が違いましたので、これもまた面白い趣向で、全員がほぼすべてのお鍋の味を堪能しました。「イエスの最初の軌跡は、水をワインに変えたこと」と語りながら、何度もワインを傾けておられる方も多く、愉快なひとときでした。


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 緊張がほぐれたところで、新年例会恒例の大オークション大会。目標は3万円でしたが、ドライバーの三浦・白鳥コンビの軽妙な司会とみなさんの気が大きくなっていたことも要因で、なんと目標の倍以上67,450円の売上となりました。例会には不参加でも、差し入れをくださったり、オークションに出品してくださったりと、多くの方に支えていただいたイベントとなりました。ちなみに最高値は、元メンバーで、現YMCA理事の蔵知武さん直筆の絵画。毎回目玉商品となっておりますが、今回は1万円以上の値段で落札されました。ありがとうございました。



 夕食終了後、一旦中締め。その後はお風呂を楽しんでいただきました。今回みなさんにぜひ泊まっていただきたかった大きな理由の一つが、このお風呂体験にあります。冬場に大きなお風呂にはいることはとても嬉しい経験です。ぜひまたみなさんの職場やお仲間でのご利用をお待ちしています。


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 お風呂の後の懇親会も大盛りあがりでした。震災支援について、政治について、平和について大いに語るかと思えば、突如パウロさんの番外落語まで登場し、なんと3次会にまで突入しました。こんなに多くの落語マニアが瀬戸山陰部に在籍していたことが何よりの驚きでした。



◯日曜礼拝


 以下の次第に沿って、日曜日の朝みなで礼拝を捧げました奨励は落語形式で行っていただき、新鮮でした。奏楽は、自然の家備え付けのピアノを使って、佐藤郁哉さんが担当してくださり、これまたとても素敵でした。礼拝献金は、24,100円捧げていただきました。

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福音落語 罪赦された女



◯こどもたちと合流、ピンクシャツディのお話

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 10時になって、倉敷の野外活動友の会のこどもたちとリーダーたちがやってきて、合流しました。空には雲ひとつない青空。絶好のお餅つき日和のこの日、みんなワクワクドキドキ集合です。とにかくワイズメンにとっても、こどもたちとは初対面。お互い緊張感に満ち溢れることは想定内でしたので、まず最初にピンクシャツディのお話をさせていただきました。ヌチヌグスージという絵本を用いて(動画の内容です)、「こどもも、おとなも、どの人もが、神さまに似せて創られた奇跡の命。だから自分のみならず、ここにいる全ての命を大切にする必要がある。そしてそのように振る舞うことを決めた人は、その印としてピンク色のものを身につけるんだよ」というお話をさせていただきました。みな神妙にお話を聞くことができ、徐々に距離が縮まるのを感じることができた時間でした。



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 その後は、ユースリーダーのリードの元、じゃんけんゲームに熱中しました。ほぼ全てのワイズメンが本気になって、こどもたちと交流することができ、おもちつきに向けて、良い準備の時間となりました。お誕生祝いの時間もありましたので、そこでも命の大切さを再確認することもできました。



◯こども、リーダーと一緒にお餅つき

 いよいよお餅つき本番。今回は3臼(4.5升)つくことに挑戦しました。実はワイズメンの中に、つき手と丸め手にベテランがそれぞれいますので、大変高品質で美味しいおもちが

できあがりました。もちろん初めておもちつきを体験したメンバーも複数いましたが、これらベテランのお陰で、みな瞬く間にコツを掴むことができ、とても有意義な時間となりました。何よりこどもたちが一生懸命「よいしょ、よいしょ」と掛け声を叫んでくれたことが大きな励みとなり、最後までバテずに走り抜くことができました。たぶん多くのメンバーが筋肉痛だと想います。お疲れ様でした。トッピングとして用意してくださったきなこもあんこも、のりもつきたてのお餅との相性抜群、自然の家スタッフが用意してくださった豚汁までいただくことができ、満足至極でした。





◯最後の一席・ふりかえり

 お餅つきを終えて、こどもたちリーダーとはさようなら。みんなから感謝の言葉をいただき、メンバー一同大満足。パウロさんはサインまでねだられていました。あれだけお餅を食べたにも関わらず、昼食の自然の家特製カレーは完食。運動をした後のご飯は格別です。


 いよいよ最後のセッションとして2日間の振り返り。ただその前にもう一席落語をお願いします、とのリクエストに応えて、パウロさんが「塩狩峠」を演じてくれました。三浦綾子のこの小説に影響を受けた数名は大感激。涙なしでは聴くことのできないお噺に、みな感激いたしました。




 涙の一席をお聴きした後、みなで丸くなって2日間の振り返りをいたしました。共に汗を流し、同じ釜の飯を食らうということがいかに大切なのかを体験的に学んだ2日間でした。そう想うと、共感は「共汗」からしか生まれないのかもしれません。またイエスは食卓を囲むことをとても大切にしたと聖書は語っています。他人と食事をすること=「共食」は、栄養補給ではなありません。同じ釜の飯を食うという言葉が、その本質を表しています。カンパニー。実はこの言葉に対しては、以前からこだわりがあります。それは私が川崎医療福祉大学で、非常勤講師として「コミュニケーション」を学生と共に学んでいるからです。


 そもそもCOMとは、withという意味。一緒に、ですね。語源は後ラテン語のcompāniōn で、ともに(com)パン(panis)を食べること(ion)という意味なのです。

パンには food (食事)という広義の意味もあります。よって、どちらかというとパンに限定せず「compāniōn = ともに食事をすること」といったニュアンスでしょう。英語でパンは bread(ブレッド)と言いますが、日本語ではパンですよね。パンは南蛮貿易でポルトガルからやってきました。ポルトガル語のパン(pão)が語源です。さらに遡ると、ポルトガル語はラテン語の子孫で、後ラテン語のパン(panis)が語源になります。つまり panis(後ラテン語) >> pão(ポルトガル語) >> パン(日本語)という流れで日本にやってきたのです。


 さて、この companion の語尾にある、行為や状態を表す – ion を、集団を表す – y に代えたのが company(カンパニー) です。「company = ともに(com)パン(panis)を食べる仲間(y)」。日本では会社という訳語の意味が一番知られていると思いますが 、英語で company というと、会社などのビジネスの組織はもちろんですが、(食事など)何か一緒に行動する仲間や集団という意味で、広く使われます。例えばイギリスで友人の誘いで食事や買い物、旅行、会合、その他の用事に付き合うと、「Thank you for your company」や「I really enjoyed your company」などと言われることがあります。語源に近い使い方です。


 教会で行われる聖餐式(パンとぶどう酒を共に頂く儀式)もcompany、すなわち「同士」になることなのだと思います。こうして語源を辿ってみると、お酒を注ぎあい、食べ物を分けあうことは、同じ行動をともにしたいと思うcompanyの、時代を越えた本質なのだと思います。食事とともに喜びも分けあい、繋がりを強める機会を、徐々にでも広げていくことを進めていくことが、平和を創りだすことにつながっていくと信じています。


 今回のYYYフォーラムは、世代や性別、住んでいる場所を超えることができたとてもよい機会でありました。今後とも同志の皆さんとともに、このようなポジティブネットのある豊かな機会を設け続けていきたいと願っています。

 
 
 

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